奨学金の選考に面接があると聞くと身構える人は多いと思います。実際、面接がある制度とない制度があり、聞かれる内容もさまざまです。
このサイトで調査した41件の奨学金について、面接の有無と内容を整理しました。
面接がある制度、ない制度
41件のうち、選考過程に面接が含まれていることが確認できた制度は以下のとおりです。
面接ありの制度(15件)
| 制度名 | 面接の形式 | 備考 |
|---|---|---|
| 重田教育財団 | 対面またはオンライン | 個人応募 |
| 吉田育英会 マスター21 | 面接審査 | 大学推薦 |
| 本庄国際奨学財団 | 面接審査 | 個人応募 |
| 似鳥国際奨学財団 | 面接審査 | 個人応募 |
| 電通育英会 | 書類審査・面接 | 大学推薦 |
| 旭硝子財団(AGC財団) | 書類審査・面接 | 大学推薦 |
| 味の素奨学会 | 面接 | 大学推薦 |
| 帝人久村奨学金 | 面接 | 大学推薦 |
| 服部国際奨学財団 | 書類審査・面接 | 個人応募 |
| コカ・コーラ教育・環境財団 | 面接審査 | 予約型 |
| トヨタ女性技術者育成基金 | 書類審査・面接 | 理工系女性限定 |
| 山田長満奨学会 | 面接(2月中旬) | 個人応募 |
| 博報堂教育財団 | 選考過程に面接あり | 教員志望 |
| 日鉄鉱業奨学会 | 書類審査中心 | 理工系限定 |
| G-7奨学財団 | 書類審査 | 大学経由 |
※ 日鉄鉱業奨学会・G-7奨学財団は書類審査が中心ですが、選考過程の全容は公開されていないため、面接の有無を断定できません。
面接なし(書類審査のみ)の可能性が高い制度
以下の制度は、調査した範囲では面接に関する記載が確認できませんでした。
- JASSO給付型奨学金(詳細) — 成績・家計の基準による審査
- JASSO第一種・第二種(第一種、第二種) — 成績・家計の基準による審査
- 大学独自の奨学金(東大、早稲田、慶應、明治、京大、阪大、東北大、立命館) — 入試成績や在学成績による選考
- 一部の民間財団(三菱UFJ信託、三井住友信託、JT、JEES、佐藤奨学会、関育英奨学会、日揮・実吉奨学会、中村積善会、日本証券奨学財団、明光教育研究所、伊藤謝恩育英財団、キーエンス財団、川村育英会) — 書類審査・大学推薦が中心
※ 「面接なし」と断定できるわけではありません。制度によっては公式サイトに面接の記載がないだけで、実際には面接が行われている可能性もあります。
面接の傾向
調査から見えてきた傾向を整理します。
個人応募型は面接が多い
個人で直接応募できる制度(重田教育財団、本庄国際奨学財団、似鳥国際奨学財団、服部国際奨学財団、山田長満奨学会など)は、面接を選考に含めている傾向がありました。大学の推薦がない分、面接で人物を直接確認するという構造です。
大学推薦型は書類審査中心
大学を通じた推薦制の制度は、大学内選考で絞り込んだ上での書類審査が中心です。ただし、電通育英会・旭硝子財団・味の素奨学会・帝人久村奨学金など、大学推薦型でも面接を行う制度はあります。
JASSO・大学独自は面接が少ない
JASSO(給付型・第一種・第二種)や大学独自の奨学金は、成績基準と家計基準による審査が中心で、面接を設けていない制度が多い傾向にありました。
面接で確認される内容のカテゴリ
面接ありの制度について、公式サイトの募集要項から読み取れた確認内容を分類しました。具体的な質問文は公開されていないため、あくまで「確認される内容のカテゴリ」です。
| カテゴリ | 説明 | 該当する傾向の制度 |
|---|---|---|
| 学業・研究 | 研究テーマ、学業への取り組み、専攻の選択理由 | 大学院向け制度(吉田育英会、本庄国際、味の素、帝人等) |
| 将来の計画 | 卒業後のキャリア、社会への貢献 | 多くの制度 |
| 経済状況 | 家計の状況、奨学金の必要性 | 所得制限ありの制度 |
| 志望動機 | なぜこの奨学金に応募したか | 個人応募型の制度 |
| 人物像 | 人柄、意欲、コミュニケーション能力 | 面接を重視する制度(重田、似鳥等) |
大学院向けと学部向けの違い
- 大学院向け制度 — 研究内容や研究計画について詳しく聞かれる傾向。吉田育英会や本庄国際奨学財団など、研究能力を重視する制度では研究テーマの説明が中心になると考えられます
- 学部向け制度 — 将来の計画や人物像を確認する傾向。月額が高額な制度(重田教育財団の月額20万円など)ほど、面接で丁寧に確認する傾向がありました
注意点
- この整理は41件の奨学金ページの記載内容に基づいています。面接で「実際に何を聞かれるか」は制度・年度によって異なります
- 面接の記載がない制度でも、選考過程で面接が行われている可能性はあります
- 面接内容は年度により変更される場合があります。最新の情報は各制度の公式サイトや募集要項で確認してください
※ このサイトは個人が運営する調査ノートです。面接の具体的な対策やアドバイスを提供するものではありません。
出典
この記事の情報は、以下のページの調査内容に基づいています。
- 給付型奨学金 金額比較表(39件の給付型奨学金を横断比較)
- 各奨学金の個別ページ(このサイトで調査した41件)
調査ノート
調べたこと
- 41件の奨学金ページにおける面接の記載の有無
- 面接が確認できた制度のリスト(15件)
- 面接の記載がなかった制度のリスト(26件)
- 面接で確認される内容のカテゴリ分類(学業・将来・経済・志望動機・人物像)
- 個人応募型と大学推薦型での面接傾向の違い
- 大学院向けと学部向けでの面接内容の傾向
調べられなかったこと
- 各制度の面接で「実際に聞かれた具体的な質問」(体験談は調査対象外)
- 面接の所要時間や面接官の人数
- オンライン面接と対面面接の割合
- 面接の合格率・通過率
- グループ面接と個人面接の比率