制度概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | 旭硝子財団 |
| 種別 | 給付型(返済不要) |
| 対象 | 修士課程1年または博士課程1年に在籍する日本国籍の学生(推薦依頼大学院22校) |
| 金額 | 修士 月額10万円/修士・博士一貫コース(CMD)月額10万円(博士進学後25万円)/博士 月額25万円 |
| 返済要否 | 不要 |
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
旭硝子財団は、公式沿革によれば1933年に旭硝子株式会社が創立25周年を記念して「旭化学工業奨励会」として設立した公益財団法人です(出捐母体は現在のAGC株式会社)。奨学事業は1957年創設の旭硝子奨学会に始まり、2018年に同会を吸収合併して現在の体制になりました。奨学金事業のほか、ブループラネット賞(地球環境国際賞)の授与でも知られています。
支給額・支給期間
日本人奨学生プログラムには3つのコースがあります。
| コース | 月額 | 採用予定 |
|---|---|---|
| 修士課程 | 10万円 | 10名程度 |
| 修士・博士一貫コース(CMD) | 10万円(博士進学後は25万円) | 10名程度 |
| 博士課程 | 25万円 | 2名程度 |
- 年額換算: 修士120万円、博士300万円
- 海外研究活動支援奨学金: 上限20万円/年の支給あり
- **博士課程コースの募集は「今後、原則実施しない計画」**とされており、制度の主軸は修士・CMDです
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
採用倍率・採用人数
| 項目 | データ |
|---|---|
| 採用人数 | 22名程度(2026年度採用予定の合計: 修士10・CMD10・博士2名程度) |
| 応募人数 | 非公表 |
| 倍率 | 非公表 |
| データ出典 | 旭硝子財団 2026年度募集要項(PDF) |
このデータについて
日本人奨学生プログラムの採用予定は計22名程度で、募集要項にコース別の内訳(修士10名程度・CMD10名程度・博士2名程度)が明記されています。外国人留学生プログラムは別枠で18名です。当初掲載していた「年間数十名程度」を要項の確定値に置き換えました。
推定される競争率
推薦依頼大学院22校の推薦枠制で直接応募はできないため、母数は各校の学内選考を通過した推薦者に限られます。採用予定22名程度に対し推薦依頼校が22校であることから、1校あたりの採用は平均1名程度の計算になります。
応募資格・条件
成績要件
学業成績・研究能力が優秀であることが求められます。
所得制限
資格要件に「学資の支援が必要と認められる者」があり、家計を支える全員の収入証明書の提出が必要です。収入の数値基準は公表されていません。
その他の条件
- 修士課程第1学年あるいは博士課程第1学年に在籍する日本国籍の学生
- 専門職学位課程・医学・歯学・獣医学・6年制薬学系専攻は対象外
- 人文社会系も対象(募集要項に「人文社会系、自然科学系別の採用枠は設けません」と明記)
- 休学中の応募は不可、社会人は原則対象外
- 推薦依頼大学院22校の推薦枠制(直接応募は不可)
申請方法・スケジュール
- 例年2月に募集開始(2026年度は2月4日開始)
- 在籍する大学院(推薦依頼22校)の学内選考を経て、春に大学院から推薦
- 面接: 6月。修士・修博一貫奨学生(CMD)および博士課程の応募者のみ。公式の選考方法は「修士:書類選考/修士・修博一貫奨学生(CMD):書類選考と面接/博士:書類選考と面接」で、修士課程のみの応募者に面接はありません
- 授与式: 7月14日(2026年度)
他制度との併用可否
- 日本学術振興会特別研究員、大学フェローシップ、次世代研究者挑戦的研究プログラムとは併給不可です
- 「他機関より月額12万円を越える給付型奨学金等を受けていない者」が資格要件です
- 併願(応募段階での重複)自体は可能です
注意点
- 日本国籍の学生が対象です(外国人留学生プログラムは別枠)
- 博士課程コースの募集は今後原則実施しない計画とされています
- 推薦依頼大学院22校以外からは応募できません
- 奨学生には研究経過報告書の提出が求められます
出典・公式サイトリンク
出典: 旭硝子財団 奨学事業(2026年7月調べ)
出典: 旭硝子財団 2026年度募集要項(PDF)(2026年7月調べ)
出典: 公益財団法人旭硝子財団(2026年7月調べ)
調査ノート
調べたこと
- 日本人奨学生プログラムのコース構成と金額(修士10万円/CMD10万円→博士進学後25万円/博士25万円)
- 採用予定数(計22名程度: 修士10・CMD10・博士2名程度。外国人留学生プログラムは別枠18名)
- 対象分野(人文社会系・自然科学系の採用枠区分なし)
- 家計要件(「学資の支援が必要と認められる者」+家計を支える全員の収入証明書提出。数値基準は非公表)
- 併給制限(特別研究員・大学フェローシップ・次世代研究者挑戦的研究プログラムと併給不可、月額12万円超の給付型を受けていないこと)
- 募集時期(例年2月開始・春に大学院推薦。2026年度は2/4開始・面接6月・授与式7/14)
- 設立沿革(1933年「旭化学工業奨励会」として設立、奨学事業は1957年旭硝子奨学会創設に始まり2018年吸収合併)
- 海外研究活動支援奨学金(上限20万円/年)
調べてみて気づいたこと
- 月額25万円という博士課程コースの金額が目を引きますが、募集要項には博士課程コースの募集は「今後、原則実施しない計画」とあり、制度の実像は修士・CMD(月額10万円)が主軸です。いちばん高い数字だけが独り歩きしやすい制度だと感じました
- 出捐母体がガラスメーカー(AGC)なので理系限定と思い込みやすいのですが、要項には「人文社会系、自然科学系別の採用枠は設けません」と明記されています。当サイトも初版で「自然科学系限定」と誤記しており、社名からの推測で書くことの危うさを実感しました
- 選考方法がコースごとに違い、修士課程のみの応募者には面接がありません(CMD・博士は書類+面接)。同じ制度の中で選考の重さが変わる設計は、調べた中では珍しい形でした
調べられなかったこと
- 推薦依頼大学院22校の校名一覧と各校の推薦枠数
- 年度別の応募者数・倍率
- CMDコースの博士進学時の継続審査の詳細
更新履歴
- 2026年7月31日: 提供元ページを本ページに統合し、ブループラネット賞(地球環境国際賞)授与事業への言及を財団紹介に追記
- 2026年7月22日: 公式サイト・2026年度募集要項を確認し訂正
- 金額: 旧「博士後期課程 月額150,000円」→ 正: 修士 月額10万円/CMD 月額10万円(博士進学後25万円)/博士 月額25万円(旧記載の15万円は外国人留学生プログラムの額との混同疑い)
- 対象: 旧「大学院博士後期課程」→ 正: 修士課程1年または博士課程1年に在籍する日本国籍の学生(専門職・医歯獣医・6年制薬学は除く)。博士課程の募集は今後原則実施しない計画
- 採用人数: 旧「年間数十名程度」→ 正: 日本人プログラム計22名程度(修士10・CMD10・博士2)
- 対象分野: 旧「自然科学系限定・人文社会は対象外」→ 正: 人文社会系も対象(採用枠の区分なし)
- 募集時期: 旧「例年10〜11月頃」→ 正: 例年2月募集開始・春に大学院推薦
- 所得: 旧「所得制限はありません」→ 正: 「学資の支援が必要と認められる者」が要件で収入証明書の提出が必要(数値基準は非公表)
- 併用: 旧「併給制限の可能性」→ 正: 特別研究員等と併給不可、月額12万円超の給付型奨学金を受けていないことが要件
- 名称: 旧「旭硝子財団 奨学金(AGC財団)」→ 「AGC財団」という呼称は公式に存在しないため削除
- 設立: 旧「1933年に創業者・岩崎俊弥の遺志により設立」→ 正: 公式沿革は「1933年に旭硝子株式会社が創立25周年を記念して旭化学工業奨励会として設立」