制度概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | 東京大学 |
| 種別 | 給付型(返済不要) |
| 対象 | 東京大学に入学予定の学部学生(いずれも入試出願前に学校長経由で申請する予約型) |
| 金額 | 学部学生奨学金: 年額50万円/さつき会奨学金: 月額5万円(年額60万円) |
| 返済要否 | 不要 |
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
東京大学の学部学生向け独自給付型のうち、募集要項まで確認できた「学部学生奨学金」と「さつき会奨学金」の2制度をまとめたページです。両制度とも入試出願前に在籍高校の学校長を通じて申請する予約型で、入学後に大学の窓口で申し込む制度ではありません(初版の記載を2026年7月に訂正しました。詳細は調査ノートの更新履歴を参照)。
主な給付型奨学金制度
東京大学「学部学生奨学金」(高校予約型)
名称から在学生向けの制度と思い込みやすいのですが、実際は入試出願前に申請する予約型でした。当初このページでも「入学後に窓口申請」と書いており、募集要項の確認で誤りと分かりました。
- 対象: 東京大学の学部への入学を予定し、入試出願前に在籍高校の学校長を通じて申請する者(個人申請は不可)
- 成績: 学習成績概評A以上
- 金額: 年額50万円
- 期間: 入学後1年間
- 採用予定: 2名
- 次回申請期間: 2027年1月12日〜22日
出典: 東京大学 学部学生奨学金(2026年7月調べ)/ 募集要項PDF(2026年7月調べ)
さつき会奨学金(高校予約型・女子学生対象)
東京大学の女子卒業生の同窓会「さつき会」による、女子学生向けの給付型奨学金です。こちらも入試出願前に学校長経由で申請する予約型で、「合格発表後〜入学前に申請」という当初の記載は誤りでした。
- 対象: 東京大学に入学を予定する女子学生(入試出願前に学校長経由で申請)
- 金額: 月額5万円(年額60万円)
- 期間: 学士課程の標準修業年限(6年制学部は6年間。A型・B型は修士課程進学時の継続あり)
- 申請期間: 2026年10月30日〜11月13日必着(2027年4月入学者対象)
2027年度からは次の3区分になります。
| 区分 | 概要 | 採用予定 |
|---|---|---|
| A型 | 家計基準あり・自宅外通学要件(通学90分以上) | 約30名 |
| B型 | 都道府県指定口 | 3名 |
| C型 | 家計基準を撤廃した口 | 約30名 |
家計基準を撤廃したC型が設けられている点は、家計基準を前提とする給付型が多い中では珍しい設計だと感じました。
出典: 東京大学 さつき会奨学金(2026年7月調べ)/ 募集要項PDF(2026年7月調べ)
「東京大学基金奨学金」という名称の制度は存在しなかった
初版ではこのページで「東京大学基金奨学金」という制度を紹介していましたが、公式の奨学金一覧にこの名称の制度は見当たりませんでした。実在するのは「東京大学基金ステューデントサポーターズクラブ奨学金」「東京大学光イノベーション基金奨学金」などで、いずれも在学生対象です(詳細は未調査)。
支給額・支給期間
| 制度 | 金額 | 期間 |
|---|---|---|
| 学部学生奨学金 | 年額50万円 | 入学後1年間 |
| さつき会奨学金 | 月額5万円(年額60万円) | 学士課程の標準修業年限(6年制は6年) |
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
同じ「東大の予約型給付」でも、単年度・少人数の学部学生奨学金と、標準修業年限をカバーするさつき会奨学金では性格がかなり違います。
応募資格・条件
成績要件
- 学部学生奨学金: 学習成績概評A以上が要件です
- さつき会奨学金: 成績基準の詳細は募集要項で確認してください(今回の調査では確認していません)
所得制限
- さつき会奨学金: A型は家計基準あり、C型は家計基準を撤廃した区分です。B型(都道府県指定口)の基準の詳細は募集要項で確認してください
- 学部学生奨学金: 家計基準の詳細は募集要項で確認してください
その他
- さつき会奨学金は女子学生限定
- 学部学生奨学金は学校長を通じた申請のみで、個人申請はできません
授業料免除との関係(2025年度から拡充)
東京大学は独自の授業料免除制度を設けており、2025年度から基準が拡充されています。
- 世帯年収600万円以下(総所得358万円以下): 授業料全額免除
- 世帯年収900万円以下(総所得642万円以下)の地方出身学生: 授業料4分の1免除
初版では拡充前の「世帯年収400万円以下で全額免除」と記載していました。年度をまたいで制度が変わる典型例で、授業料免除と奨学金は別制度のため、それぞれ申請が必要です。
出典: 東京大学 授業料免除の拡充について(PDF)(2026年7月調べ)
申請方法・スケジュール
- さつき会奨学金: 入試出願前に学校長経由で申請。2026年10月30日〜11月13日必着(2027年4月入学者対象)
- 学部学生奨学金: 入試出願前に学校長を通じて申請(個人申請不可)。次回申請期間は2027年1月12日〜22日
両制度とも高校在学中に動く必要があり、「合格してから考える」では間に合いません。
他制度との併用可否
学部学生奨学金・さつき会奨学金とも、他の奨学金と併用可能であることが公式に明記されています。
注意点
- 高校を通じた予約型のため、申請時期を逃すとその年度の入学者としては申請できません
- 学部学生奨学金は採用予定2名と枠が非常に小さい制度です
- 授業料免除は奨学金とは別の制度で、別途申請が必要です
出典・公式サイトリンク
出典: 東京大学 奨学制度インデックス(2026年7月調べ)
出典: 東京大学 大学独自の奨学金一覧(2026年7月調べ)
出典: 東京大学 学部学生奨学金(2026年7月調べ)
出典: 学部学生奨学金 募集要項PDF(2026年7月調べ)
出典: 東京大学 さつき会奨学金(2026年7月調べ)
出典: さつき会奨学金 募集要項PDF(2026年7月調べ)
出典: 東京大学 授業料免除の拡充について(PDF)(2026年7月調べ)
調査ノート
調べたこと
- 学部学生奨学金の募集要項(年額50万円・入学後1年間・採用予定2名・学校長経由の予約型・学習成績概評A以上・次回申請2027年1月12日〜22日)
- さつき会奨学金の募集要項(月額5万円・入試出願前の学校長経由申請・2026年10月30日〜11月13日必着・2027年度からA/B/Cの3区分・期間は学士課程の標準修業年限)
- 授業料免除の2025年度からの拡充内容(世帯年収600万円以下で全額免除、900万円以下の地方出身学生は4分の1免除)
- 両制度とも他の奨学金と併用可能であることの公式明記
- 「東京大学基金奨学金」という名称の制度が公式一覧に存在しないこと(実在は「東京大学基金ステューデントサポーターズクラブ奨学金」「東京大学光イノベーション基金奨学金」等・在学生対象)
調べてみて気づいたこと
- 「学部学生奨学金」という名前からは在学生向けの制度にしか見えませんが、実際は入試出願前に学校長経由で申請する高校予約型でした。当サイトも「入学後に窓口申請」と書いて訂正した経緯があり、制度名が実態をまったく語らない例として印象に残っています
- 同じ東大の予約型でも、学部学生奨学金は採用予定2名、さつき会奨学金は3区分で計60名超と、規模が桁違いです。「東大の給付型」と一括りにせず、制度ごとの枠の大きさまで見ないと現実的な期待値を誤ります
- 金額の見出しが立つ奨学金より、2025年度に拡充された授業料免除(世帯年収600万円以下で全額免除・4年間続く)の方が実質的な支援の本丸になっている可能性がある——という構図は、奨学金と免除制度を並べて初めて見えました。別制度・別申請なので、奨学金だけ調べても東大の経済支援は半分しか見えません
調べられなかったこと
- さつき会奨学金の入学支援金30万円の有無(他サイトで言及を見かけますが、大学公式の2027年度要項には記載を確認できませんでした)
- さつき会奨学金B型(都道府県指定口)の指定都道府県の一覧
- 東京大学基金系奨学金(ステューデントサポーターズクラブ等)の金額・条件の詳細
更新履歴
- 2026年7月29日: 学部学生奨学金の募集要項PDFのURLが差し替えられていたため、リンクを現行の「2027年4月入学予定者対象」版に更新しました(旧URLは404)。新PDFの逐語確認により、年額50万円・採用予定2名・申請期間2027年1月12日(火)〜1月22日(金)必着・支給期間は入学後1年間・学校長経由(個人申請不可)・他奨学金と併用可に変更がないことを確認しています。
- 2026年7月22日: 公式サイト・募集要項を確認し、以下を訂正しました。
- 学部学生奨学金: 旧記載「年額30万円程度・入学後に窓口申請」→ 正: 年額50万円・支給期間は入学後1年間・採用予定2名・入試出願前に学校長経由で申請する高校予約型(個人申請不可・学習成績概評A以上)
- さつき会奨学金: 旧記載「合格発表後〜入学前に申請・最長4年間」→ 正: 入試出願前に学校長経由で申請する予約型・期間は学士課程の標準修業年限(2027年度からA/B/Cの3区分)
- 授業料免除: 旧記載「世帯年収400万円以下で全額免除」→ 正: 2025年度から拡充され「世帯年収600万円以下で全額免除」「世帯年収900万円以下の地方出身学生は授業料4分の1免除」
- 「東京大学基金奨学金」という名称の制度は公式一覧に存在しないため削除
- 併用可否: 「unknown」→ 両制度とも併用可能の公式明記を確認