制度概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | 帝人奨学会 |
| 種別 | 給付型(返済不要) |
| 対象 | 博士課程進学予定の大学院生(医学・薬学・バイオ学系、理学系、工学系、情報学系等) |
| 金額 | 月額100,000円 |
| 返済要否 | 不要 |
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
帝人久村奨学金は、公益財団法人帝人奨学会が運営する博士課程学生向けの給付型奨学金です。帝人奨学会は1953年の帝人株式会社創立35周年記念育英事業を端緒に、帝人創業メンバーの久村清太氏の偉業を記念して1954年に創設された歴史ある財団で、これまでにノーベル賞受賞者を含む約1,700名が奨学金を受けています。経済的困窮度よりも成績・研究への熱意を重視する選考方針と、他奨学金との併給が可能な点が特徴です。
支給額・支給期間
- 金額: 月額10万円(100,000円)、年額120万円
- 期間: 正規の博士課程修了月まで
- 給付方法: 偶数月初旬に2ヶ月分をまとめて振込
- 海外留学時: 在学中に海外へ留学する場合も、正規の修業期間を上限として給付を継続
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
採用倍率・採用人数
| 項目 | データ |
|---|---|
| 採用人数 | 10名程度(募集要項記載の採用人員) |
| 応募人数 | 非公表 |
| 倍率 | 非公表 |
| データ出典 | 帝人奨学会 募集要項 |
このデータについて
公式募集要項に「採用人員 10名程度」と明記されている。年度別の応募者数・倍率は公表されていない。
推定される競争率
博士課程進学予定者限定・指導教員の推薦が必要という条件で母数は絞られるが、月額10万円・併給可・付帯義務なしという好条件に対して採用は10名程度と少なく、書類選考→専門面接→最終面接の3段階選考が課される。理系博士向け給付型の中でも選考密度の高い制度と考えられる。
応募資格・条件
対象分野
医学・薬学・バイオ学系、理学系、工学系、情報学系等に在籍している学生が対象です。
応募条件
- 2027年秋(9月、10月)または2028年4月に国内大学の博士課程に進学することが決定している、または見込まれている大学院生(外国人留学生も可)※2026年度募集の場合
- 指導教員の推薦(推薦調書)を受けられること
- 外国人留学生も応募可(留学予定先の国内大学から応募)
- 選考合格後、博士課程に進学しない場合は給付対象外
成績要件・所得制限
公式の採用基準欄に「本奨学金では、経済的困窮度よりも、成績、本人の研究への熱意・長期ビジョン、取組み内容、主体性・独創性を総合的に評価して選考します。」と明記されています。所得制限はありません。
申請方法・スケジュール(2026年9月締切分)
- 公式サイトから志願者調書・推薦調書等の所定用紙をダウンロード
- 志願者調書・指導教員の推薦調書・成績証明書・研究概要(A4判2〜3枚)等を準備
- 帝人奨学会事務局宛にPDFデータをEメールで提出(2026年度募集は2026年9月24日(木)必着)
- 第1次選考: 書類選考(10月上旬〜中旬)
- 第2次選考: 系列(医薬バイオ/理学/工学/情報学)ごとの専門面接(10月下旬〜11月上旬・オンライン)
- 最終選考: 選考委員による面接(12月上旬・帝人東京本社。往復交通費は財団が支給)
- 12月下旬までに合否決定。給付開始は2028年4月から(公式は「2028年4月から開始 ※2027年秋(9月、10月)入学者も同様です。」と記載)
大学の窓口を経由しない個人応募です(ただし指導教員の推薦調書が必要)。
他制度との併用可否
他の奨学金との併給が可能と公式に明記されています。日本学生支援機構(JASSO)等との併用を検討している場合も応募できます。
注意点
- 対象は博士課程(進学予定者)です。修士課程在学中に応募しますが、修士課程自体への給付ではありません
- 帝人グループへの入社等の付帯義務はないと公式に明記されています
- 応募は進学の約1年〜1年半前に行う予約型で、締切は例年9月下旬です(2026年9月応募 → 2027年秋入学なら約1年前、2028年4月入学なら約1年半前)。進学後に応募する在学採用はありません
- 財団の法人名は「帝人奨学会」で、奨学金名が「帝人久村奨学金」です(「帝人久村奨学会」という法人は存在しません)
出典・公式サイトリンク
出典: 公益財団法人帝人奨学会(2026年8月調べ) 出典: 帝人久村奨学金 募集要項(2026年8月調べ)
調査ノート
調べたこと
- 財団の正式名称(公益財団法人帝人奨学会)と専用公式サイトの存在
- 給付額(月額10万円)・給付期間(博士課程修了まで)・給付方法(偶数月に2ヶ月分)
- 採用人員(10名程度)と3段階の選考フロー
- 対象分野(医薬バイオ・理学・工学・情報学系)と外国人留学生の応募可否
- 併給可・付帯義務なしの明文規定
調べてみて気づいたこと
- 応募時期が博士進学の約1年〜1年半前という予約型で、在学採用がありません。「博士に進むかもしれない」と思った修士1年の秋には動く必要があり、進学を決めてから探したのでは締切が過ぎている——スケジュール感が独特な制度です
- 採用基準に「本奨学金では、経済的困窮度よりも、成績、本人の研究への熱意・長期ビジョン、取組み内容、主体性・独創性を総合的に評価して選考します。」と明記され、帝人グループへの入社等の付帯義務もないと公式に書かれています。経済支援ではなく研究人材への投資という性格が、要項の文言レベルで徹底されていました
- 法人名は「帝人奨学会」、奨学金名が「帝人久村奨学金」で、「帝人久村奨学会」という法人は存在しません。当サイトも初版で存在しない法人名を書き、月次監査では締切が1サイクル(1年)古いままだったことも見つかりました。予約型の制度は「いま出ている要項がどの年度の入学者向けか」の確認を欠かせません
調べられなかったこと
- 年度別の応募者数・実績採用者数(活動報告には交流会の記事のみで採用実績の数値記載なし)
- 次サイクル(2027年9月締切分)のスケジュール
更新履歴
- 2026年7月22日: 公式サイト(teijinscholarship.com)を直接確認し全面改訂。旧記載には多数の誤りがありました: 提供元「帝人久村奨学会」→正しくは「帝人奨学会」、対象「修士・博士」→博士課程進学予定者のみ、金額「修士月5万/博士月8万」→月10万円、採用「約40名」→10名程度、応募「大学推薦制・個人応募不可」→個人応募(指導教員推薦は必要)、「日本国籍を有する者」→外国人留学生も応募可、出典URL「teijin.co.jp(帝人企業サイト)」→専用サイト。初回調査時に公式サイトへ到達できないまま執筆していたことが原因です。お詫びして訂正します。
- 2026年8月3日: 月次監査で公式募集要項を逐語再確認。当ページは1サイクル古い内容(締切2025年9月25日必着・対象は2026年秋/2027年4月進学者・給付開始2027年4月)のままでした。現行要項に合わせ、締切2026年9月24日(木)必着・対象は2027年秋(9月、10月)または2028年4月の博士課程進学予定者・給付開始2028年4月に更新しています。あわせて採用基準の引用を公式の逐語(「本奨学金では、経済的困窮度よりも、成績、本人の研究への熱意・長期ビジョン、取組み内容、主体性・独創性を総合的に評価して選考します。」)に差し替え、「応募は進学の前年」という説明を「約1年〜1年半前」に修正しました。