制度概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | 慶應義塾大学 |
| 種別 | 給付型(返済不要) |
| 対象 | 首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)以外の国内高校出身で、一般選抜での入学を予定する者 |
| 金額 | 年額60万円(医学部90万円・薬学部80万円)。入学初年度は入学金相当額20万円を加算 |
| 返済要否 | 不要 |
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
「学問のすゝめ奨学金」は慶應義塾大学の代表的な予約型給付奨学金です。福澤諭吉の著書にちなんだ名称で、入試出願前に申請し、入学前に採用候補者が決まる仕組みです。対象は首都圏以外の国内高校出身者に限られます。初版ではこのページに複数の誤りがあり、2027年度募集要項に基づいて全面的に訂正しました(調査ノートの更新履歴を参照)。
支給額・支給期間
金額は学部によって異なります。初版では「首都圏出身者60万円・首都圏以外90万円」という地域差の制度として紹介していましたが、これは誤りで、金額差は出身地域ではなく学部によるものです。
| 学部 | 年額 |
|---|---|
| 医学部 | 90万円 |
| 薬学部 | 80万円 |
| 上記以外の学部 | 60万円 |
- 入学初年度は上記に加えて入学金相当額20万円を給付
- 期間: 最長4年間(医学部・薬学部薬学科は最長6年間)
- 2年目以降、学業成績優秀者への増額があります(医学部150万円/薬学部120万円/理工・総合政策・環境情報・看護医療学部90万円/その他の学部80万円)
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
採用倍率・採用人数
| 項目 | データ |
|---|---|
| 採用候補者数 | 500名以上(公式表記) |
| 応募人数 | 非公表 |
| 倍率 | 非公表 |
| データ出典 | 2027年度 学問のすゝめ奨学金 募集要項PDF |
このデータについて
以前は「約550名」と記載していましたが、2027年度募集要項の表記は「500名以上」です。当サイトで調査した給付型の中では、早稲田大学「めざせ!都の西北奨学金」(採用候補者1,200名)に次ぐ規模の採用枠です。
推定される競争率
首都圏以外の国内高校出身で、家族も首都圏外に居住し、入学後は自宅外通学予定という条件で母数が絞られます。選考は出身高校所在地の地域ブロック単位で行われるため、全国一律の競争というより、ブロック内での比較になる構造です。倍率の公式値は非公表です。
応募資格・条件
出身校・居住要件
- 首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)以外の国内高校出身者
- 家族(父母等)が首都圏以外に居住していること
- 入学後は自宅外通学となる予定の者
- 高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)の合格者は対象外
初版では「全国から応募可能」と書いていましたが誤りで、首都圏出身者は対象外です。
所得制限(大学独自基準)
- 父母合算で、給与・年金収入1,200万円未満(税込)
- 事業所得の場合は792万円未満(税込)
初版では「JASSOの家計基準に準じる」と書いていましたが誤りで、大学独自の基準です。
成績・提出書類
- 申請時の学業成績についての数値基準は、募集要項に記載がありません
- 高校教員の推薦書、調査書、父母両方の所得証明書の提出が必要です
対象入試
- 一般選抜での入学が条件です。一般選抜以外の入試で入学した場合は受給できません
申請方法・スケジュール
- 必要書類を角形2号封筒に入れ、簡易書留で郵送(2026年10月26日〜11月24日消印有効)
- 出身高校所在地の地域ブロック単位で選考
- 選考結果は2026年12月末までに通知
- 一般選抜に出願・合格・入学手続きを行うことで正式採用
初版では「11月頃にWebで申請」と書いていましたが、申請は郵送です。推薦書・調査書・所得証明書と用意する書類が多いため、高校の先生と早めに動く必要があります。
他制度との併用可否
- 高等教育の修学支援新制度(JASSO給付奨学金+授業料減免)の対象者も併用できますが、給付額の上限は「学校納付金から減免額を差し引いた金額」とされています
- 入学後に他の奨学金へ申請することも可能です
注意点
- 予約型のため、申請期間(消印有効)を過ぎるとその年度の入学者としては申請できません
- 一般選抜以外の入試で入学した場合は受給できません
- 2年目以降の給付額は学業成績により増額される場合があります(金額は「支給額・支給期間」の項を参照)
- 慶應義塾大学にはこのほかにも「慶應義塾大学給費奨学金」「修学支援奨学金」「慶應義塾維持会奨学金」などの給付型奨学金があります
出典・公式サイトリンク
出典: 慶應義塾大学 学問のすゝめ奨学金(2026年7月調べ)
出典: 2027年度 学問のすゝめ奨学金 募集要項PDF(2026年7月調べ)
調査ノート
調べたこと
- 2027年度募集要項に基づく支給額(年額60万円・医学部90万円・薬学部80万円の学部差、入学初年度は入学金相当額20万円を加算)
- 給付期間(最長4年間、医学部・薬学部薬学科は最長6年間)と2年目以降の成績優秀者増額
- 応募資格(首都圏以外の国内高校出身+家族が首都圏外居住+入学後自宅外通学予定。高卒認定合格者は対象外)
- 家計基準が大学独自基準であること(父母合算で給与・年金収入1,200万円未満、事業所得792万円未満)
- 申請方法(角形2号封筒・簡易書留での郵送、2026年10月26日〜11月24日消印有効、結果は2026年12月末までに通知)
- 選考が出身高校所在地の地域ブロック単位で行われること
- 採用候補者数の公式表記が「500名以上」であること
- 修学支援新制度との併用時の給付上限(学校納付金から減免額を差し引いた金額)
調べてみて気づいたこと
- 有名な制度ほど二次情報が多く、間違いも増幅されやすいと実感したページです。当サイトの初版も「首都圏出身60万円・首都圏外90万円の地域差」と書いていましたが、実際の金額差は学部差(医90万・薬80万・その他60万円)で、そもそも首都圏出身者は対象外でした
- 「一般選抜での入学」が条件のため、総合型選抜や推薦系の入試で入学した場合は、採用候補になっていても受給できません。入試方式と奨学金がセットで縛られる設計は、大学独自の予約型ならではの落とし穴だと感じました
- 選考は全国一律ではなく、出身高校所在地の地域ブロック単位で行われます。「地方から慶應へ」という制度趣旨が選考の仕組みにまで徹底されている点は、要項を読み込んで初めて見えた部分でした
調べられなかったこと
- 「外国籍の場合は一定の在留資格が必要」という初版の記載の根拠 — 2027年度募集要項には該当する記載を確認できなかったため、本文から削除してこちらに移しました
- 応募者数・倍率(非公表)
- 学部ごと・地域ブロックごとの採用内訳
更新履歴
- 2026年7月22日: 2027年度募集要項(PDF)と公式ページを確認し、以下を訂正しました。このページは訂正箇所が特に多かったため、全面的に書き直しています。
- 金額: 旧記載「首都圏出身者60万円・首都圏以外90万円(地域差)」→ 正: 年額60万円(医学部90万円・薬学部80万円)の学部差。入学初年度は入学金相当額20万円を加算
- 対象: 旧記載「全国から応募可能」→ 正: 首都圏以外の国内高校出身+家族が首都圏外居住+入学後自宅外通学予定の者限定。高卒認定合格者は対象外
- 採用: 旧記載「約550名」→ 正: 「500名以上」(公式表記)
- 家計基準: 旧記載「JASSOの家計基準に準じる」→ 正: 大学独自基準(父母合算で給与・年金収入1,200万円未満、事業所得792万円未満)
- 申請方法: 旧記載「例年11月頃にWebで申請」→ 正: 郵送(角形2号封筒・簡易書留、2026年10月26日〜11月24日消印有効)
- 給付期間: 旧記載「原則4年間」→ 正: 最長4年間(医学部・薬学部薬学科は最長6年間)
- 「1000円奨学金(慶應義塾奨学金)」という制度名は公式情報で確認できなかったため削除(実在するのは「慶應義塾大学給費奨学金」「修学支援奨学金」「慶應義塾維持会奨学金」等)
- officialUrl を大学の制度紹介ページ(students.keio.ac.jp)に変更