制度概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | 吉田育英会 |
| 種別 | 給付型(返済不要) |
| 対象 | 推薦依頼校の学部4年次在学者(自然科学系の大学院修士課程等に進学予定) |
| 金額 | 月額8万円または学校納付金合計250万円以内の実費(選択制) |
| 返済要否 | 不要 |
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
吉田育英会は1967年3月に設立された公益財団法人で、YKKグループ創業者・吉田忠雄氏の提唱により運営されています。「マスター21」は大学院修士課程等に進学する学生を対象とした給付型の予約採用奨学金で、家計基準がなく学業成績と研究計画で選考される点が特徴です。
支給額・支給期間
奨学金は次の2つから採用時にいずれか一方を選択します。
- ア(月額型): 奨学期間を通じて月額8万円(年額換算96万円)
- イ(学校納付金型): 学校納付金として奨学期間内に合計250万円以内の実費
これに加えて、海外での研究活動支援のための奨学金として、奨学期間内に合計50万円以内の実費が支給されます。
- 期間: 修士課程の正規の修業年限(2年間)
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
採用倍率・採用人数
| 項目 | データ |
|---|---|
| 採用人数 | 15名(採用予定。2026年秋季及び2027年春季採用分の合計) |
| 応募人数 | 非公表 |
| 倍率 | 非公表 |
| データ出典 | 吉田育英会 2026年度募集要項(PDF) |
このデータについて
募集要項に「採用予定15名(2026年秋季及び2027年春季採用分の合計)」と明記されています。当初掲載していた「年間約50名程度」という数字は公式資料で確認できなかったため削除しました。
推定される競争率
当会指定の推薦依頼校の学部4年次在学者に限定された予約採用で、推薦依頼校以外からの応募や直接応募はできません。母数は推薦依頼校で学内推薦を得た候補者に絞られるため、学内選考が事実上の第一関門になります。
応募資格・条件
成績要件
学業成績が優秀であることが求められます。大学での成績と研究計画の質が選考の主な基準です。
所得制限
家計基準はありません。経済的条件に関わらず応募可能です。
その他の条件
- 当会指定の推薦依頼校の学部4年次に在学し、国内大学院の修士課程等に進学を予定する者(一貫制博士課程進学者も対象)
- 対象分野は自然科学系分野に限定(工学・農学・医学等の応用科学を含む)
- 年齢要件: 27歳未満(2026年4月1日現在)
- 推薦依頼校以外からの応募・個人での直接応募は不可
申請方法・スケジュール
- 推薦依頼校(当会指定)の学内窓口を通じて応募(予約採用)
- 大学経由の提出期限: 2026年5月13日
- 書類選考: 結果通知は7月中旬
- 面接選考: 7月21日・22日
- 採用内定: 7月下旬(授与式は進学後の2027年3月下旬)
他制度との併用可否
募集要項に他の奨学金との併用可否の区分が示されています。
| 他制度 | 併用可否 |
|---|---|
| 民間団体の給付型奨学金 | 不可(金額を問わず) |
| 国・地方公共団体・在籍大学の給付型奨学金 | 年間支給額100万円以下なら可(100万円超は不可。例: 日本学術振興会特別研究員) |
| 貸与型奨学金 | 可(ただし民間の貸与型は不可) |
| TA・RA等の報酬、授業料減免 | 制限なし |
注意点
- 学部4年次在学中に応募する予約採用です(進学後の応募はできません)
- 推薦依頼校以外の大学からは応募できません
- 支給方式(月額型・学校納付金型)は採用時に選択します
- 奨学生には研究報告書の提出等が求められます
出典・公式サイトリンク
出典: 吉田育英会 マスター21(2026年7月調べ)
出典: 吉田育英会 2026年度募集要項(PDF)(2026年7月調べ)
調査ノート
調べたこと
- 支給構造(月額8万円か学校納付金合計250万円以内の実費かの選択制+海外研究活動支援合計50万円以内)
- 対象分野(自然科学系限定。工学・農学・医学等の応用科学を含む)
- 年齢要件(27歳未満、2026年4月1日現在)
- 採用予定人数(15名: 2026年秋季+2027年春季合計)
- 応募方式(推薦依頼校の学部4年次限定の予約採用、大学経由の提出期限2026年5月13日)
- 選考スケジュール(書類選考結果7月中旬・面接7月21/22日・内定7月下旬・授与式2027年3月下旬)
- 併用可否の区分(民間給付型不可/公的・大学給付型は年間100万円以下なら可/貸与型可〔民間貸与型を除く〕/TA・RA・授業料減免は制限なし)
- 設立経緯(1967年3月設立、吉田忠雄氏提唱)
調べてみて気づいたこと
- 支給が「月額8万円」か「学校納付金合計250万円以内の実費」かの選択制で、採用時にどちらか一方を選びます。授業料の高い私立大学院なら納付金型、国立なら月額型が有利になり得る構造で、「月いくら」という一つの物差しで他制度と並べられないことは、金額比較表を作る側として悩んだ点でした
- 応募できるのは推薦依頼校の学部4年次在学中だけで、大学院に入ってからは応募できません。帝人久村奨学金(博士進学の約1年〜1年半前に応募)と同じ「進学前に動く」型の修士版で、院試の準備と並行して奨学金も動く必要があります
- 併用ルールが「民間給付型は金額不問で不可」「公的・大学の給付型は年間100万円以下なら可」「貸与型は可、ただし民間貸与型は不可」「TA・RA・授業料減免は制限なし」と、4区分の表にしないと書き切れない細かさでした。併用可否を○×の一言で答えられない制度の代表例です
調べられなかったこと
- 推薦依頼校の一覧と各校の推薦枠数
- 年度別の応募者数・倍率
- 月額型と学校納付金型の選択実績の比率
- ドクター21(博士課程向け)の詳細
更新履歴
- 2026年7月22日: 公式サイト・2026年度募集要項を確認し訂正
- 支給構造: 旧「月額8万円+学費助成金250万円以内を追加支給」→ 正: 月額8万円か学校納付金合計250万円以内の実費かの選択制(採用時に選択)+海外研究活動支援合計50万円以内の実費。「2年間で192万円」という総額表記は削除
- 対象分野: 旧「人文科学、社会科学、自然科学、学際分野」→ 正: 自然科学系分野限定(応用科学を含む)
- 年齢要件: 旧「35歳未満」→ 正: 27歳未満(2026年4月1日現在)
- 採用人数: 旧「年間約50名程度」→ 公式資料で確認できず削除。正: 採用予定15名(2026年秋季+2027年春季合計)
- 応募時期: 旧「例年9〜10月頃・12月採用」→ 正: 推薦依頼校の学部4年次限定の予約採用。大学経由の提出期限2026年5月13日・面接7月・内定7月下旬
- 併用: 旧「学振DCとの併用不可とされています」→ 正: 公式の可否区分に基づき記載(民間給付型は金額不問で不可、公的・大学の給付型は年間100万円以下なら可 等)