制度概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | ダイオーズ記念財団 |
| 種別 | 給付型(返済不要) |
| 対象 | 首都圏1都6県+石川県の大学2年生以上・大学院生 |
| 金額 | 月額30,000円 |
| 返済要否 | 不要 |
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
ダイオーズ記念財団は、ダイオーズ創業者の大久保真一氏が2015年に私財を投じて設立した公益財団法人です(2018年に公益認定。2023年10月には大久保氏から4億円の追加寄附)。大久保氏は1969年にダイオーズを設立し、1977年に日本初のオフィスコーヒーサービスを事業化した人物です。首都圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、茨城県、群馬県、栃木県)の大学・大学院に在籍する学生を対象とした給付型奨学金で、2026年度からは石川県の枠(20名程度)も設けられています。採用予定100名程度という大きな採用枠と、他の奨学金との併給が可能な点が特徴です。
支給額・支給期間
- 月額: 3万円(30,000円)、年額36万円
- 支給方法: 半年分をまとめて支給(7月に4月〜9月分18万円、12月に10月〜3月分18万円。いずれも報告会参加確認後に給付)
- 期間: 1年間限定(毎年の再申請が必要)
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
採用倍率・採用人数
| 項目 | データ |
|---|---|
| 採用予定人数 | 100名程度(2026年度・首都圏枠)+石川県枠20名程度 |
| 2025年度奨学生 | 100名(日本人63名・留学生37名) |
| 応募人数 | 非公表(2024年度は期間中145名を面接、新規43名選考) |
| 倍率 | 非公表 |
| データ出典 | ダイオーズ記念財団 奨学金事業 |
このデータについて
2026年度募集要項に採用予定「100名程度」(首都圏枠)と明記され、別に「2026年度 奨学生募集要項(石川県)」で20名程度の枠が新設されています。実績は年度で変動し、2024年度は新規給付学生43名を選考・給付59名、2025年度は奨学生100名(日本人63名・留学生37名)に到達しています。応募総数は非公表ですが、2024年度事業報告には「期間中145名面接」の記載があります。
推定される競争率
対象地域の大学数は多く、GPA3.0以上+所得基準という条件で母数が絞られます。応募総数は非公表のため正確な倍率は算定できませんが、2024年度は面接145名に対し新規選考43名(面接後の通過率約3割)という実績が公表されています。
応募資格・条件
成績要件
成績基準が設けられています。原則、前年度までの累積GPA3.0以上が必要です(学年別の累計GPA規定あり)。対象は大学2年生以上のため、新入生(1年生)は応募できません。
所得制限
所得基準が公表されています。目安となる家計収入の上限は、給与収入世帯の場合は世帯合計年収600万円未満、給与収入以外の世帯の場合はその他所得150万円未満です。
その他の条件
- 首都圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、茨城県、群馬県、栃木県)の大学・大学院に在籍していること(留学生を含む)。2026年度からは石川県の大学・大学院の枠もあり
- 大学2年生以上(2026年4月現在)または大学院修士課程・博士課程に在籍する学生
- 年齢制限: 2026年4月1日時点で、原則として大学生は満23歳以下(6年制は25歳以下)、大学院生は満33歳以下。留学生の場合は原則として大学生は満31歳以下、大学院生は満38歳以下
- 財団が主催する年2回の報告会(「奨学生の集い」)に出席できること
- 提出書類に推薦書(在学する学長、研究科・専攻長、指導教官等の推薦する者)が必要
- 分野の制限はなし
申請方法・スケジュール
- 奨学金サイト「ガクシー」に会員登録(無料)し、ガクシー上で申込(財団が公式に案内する応募窓口です)
- 応募書類を準備・提出(提出期限: 2026年度は3月1日〜5月15日)
- 書類選考と応募者面接(例年4月下旬〜5月下旬。2025年度事業報告は「4月26日土 書類選考及び応募者面接開始」「5月25日日 応募者面接終了(期間中191名面接)」と記載)
- 採用決定
- 年2回の報告会に出席(支給条件)
※ 2026年度の募集は終了しています(5月15日締切)。
他制度との併給可否
他の奨学金との併給は可能です。修学支援新制度との併用、他の給付型奨学金との併用のいずれも可能と公式に案内されています。
注意点
- 対象は首都圏1都6県+石川県(2026年度〜)の大学・大学院に限定されています
- 大学1年生(新入生)は応募できません(大学2年生以上が対象)
- 申込はガクシー経由のため、ガクシーの会員登録が必要です
- 年2回の報告会「奨学生の集い」への出席が支給条件です(原則不参加の場合は給付の停止・廃止があります。給付は参加確認後)
- GPA3.0以上が明確な基準として設定されています
- 支給は1年間限定で、継続を希望する場合は毎年再申請が必要です
- 他奨学金との併給が可能な点は、複数の奨学金を組み合わせたい学生に有利です
- 支給方法が半年分まとめ支給(年2回)のため、毎月の受取りではありません
出典・公式サイトリンク
出典: ダイオーズ記念財団 奨学金事業(2026年7月調べ) 出典: ダイオーズ記念財団 2026年度奨学生募集要項(PDF)(2026年7月調べ) 出典: ダイオーズ記念財団について(2026年7月調べ)
調査ノート
調べたこと
- 財団の設立経緯(2015年10月1日設立、ダイオーズ創業者・大久保真一氏の私財による。2018年3月公益認定、2023年10月に4億円の追加寄附)
- 対象地域(首都圏1都6県。2026年度から石川県枠20名程度を新設)
- 対象学年(大学2年生以上・大学院生。新入生は不可)
- 成績要件(累積GPA3.0以上)と所得基準(給与世帯600万円未満/その他所得150万円未満と具体額が公表)
- 年齢制限(大学23歳以下・院33歳以下。留学生は大学31歳以下・院38歳以下)
- 応募方法(ガクシー経由の個人申込・推薦書必要・面接あり)
- 実績(2024年度: 面接145名・新規43名選考・給付59名。2025年度: 奨学生100名=日本人63名+留学生37名)
- 報告会「奨学生の集い」の出席義務と給付条件
- 助成事業の存在(2017年開始。2024年度は4団体に助成)
調べてみて気づいたこと
- 応募窓口が財団サイトではなく奨学金サイト「ガクシー」で、GPAの計算方法や所得上限といった肝心の応募資格も、財団公式サイトではなくガクシー掲載の募集情報にしか載っていませんでした。「公式サイトだけ見れば足りる」が通用しない、調べ方の面で印象に残った制度です
- 給付は「報告会の参加確認後に半年分をまとめて支給」という設計で、7月と12月の年2回入金です。月額3万円という数字だけを見て毎月の家計に組み込むと、入金タイミングとずれが出ます
- 2024年度事業報告の「期間中145名を面接し新規43名を選考」という記載から、面接まで進んでも通過は約3割と読めます。応募倍率が非公表の制度でも、事業報告書を読むと選考の実像が部分的に見えてくる例でした
調べられなかったこと
- 応募総数・正確な採用倍率
- 石川県枠新設の経緯
- 報告会の内容の詳細
- ダイオーズ株式会社との資本関係(財団は創業者個人の私財で設立)
※ 本ページは2026年7月22日に公式一次資料(募集要項PDF・財団について・事業報告・ガクシー掲載の公式募集情報)で全面再検証済みです。応募資格の詳細(GPA計算・所得上限・年齢・報告会義務)は財団公式サイトに記載がなく、財団が公式に参照指示するガクシー掲載の募集情報で確認しています。