制度概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | 鷹野学術振興財団 |
| 種別 | 給付型(返済不要) |
| 対象 | 理工系の学部1〜3年次生・修士1年次生 |
| 金額 | 年額60万円 |
| 返済要否 | 不要 |
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
鷹野学術振興財団は2012年10月に設立された一般財団法人で、タカノ株式会社(長野県上伊那郡宮田村本社。財団所在地・問い合わせ先メールドメインが同社と共通)に関連しています。科学技術の向上と人材育成への寄与を目的に、理工系分野の大学学部生・修士学生を対象とした年額60万円の給付型奨学金を公募しています。応募資格に「卒業後は製造業への就職を希望していること」が含まれるのが特徴です。
支給額・支給期間
- 金額: 年額60万円(月額換算5万円)
- 支給方法: 7月と1月の末日前後に30万円ずつ、直接本人に給付
- 期間: 1年間のみ(8月1日〜翌7月31日。再受給不可)
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
採用倍率・採用人数
| 項目 | データ |
|---|---|
| 採用人数 | 5名(2025年度実績) |
| 応募人数 | 100名(2025年度実績) |
| 倍率 | 非公表(応募・採用数からの単純計算では20倍相当) |
| データ出典 | 鷹野学術振興財団 奨学金情報(年度別選考結果) |
このデータについて
財団公式に応募者数・採用者数の両方が毎年公表されている珍しいケースです。選考結果ページは平成25年度分から継続しており、直近では2021年度「応募89名・採用5名」、2024年度「応募92名・採用5名」、2025年度「応募100名・採用5名」。採用は毎年5名で安定し、応募者数は増加傾向にあります。2026年度の選考結果は本ページ調査時点(2026年7月22日)では未掲載でした。
推定される競争率
公表値からの単純計算で、2025年度は100名応募÷5名採用=20倍相当(2021年度は約17.8倍)。理工系限定・小論文必須という選考設計で母数が絞られているにもかかわらず、直接応募可・学内選考不要という応募しやすさもあり、倍率は高水準で推移しています。
応募資格・条件
成績要件
明確なGPA数値基準は公表されていません。応募資格は「学業優秀かつ品行方正な学生」で、選考は奨学生願書・研究概要・小論文・学業成績を総合的に審査する方式です。推薦書は必要ですが、作成者は学部長・所属研究室長・指導教授またはこれに準じる方(大学・短大1年生の場合は出身高等学校長または指導教諭でも可)とされています。
家計条件について
家計条件は設けられていません(応募資格に家計基準なし)。
その他の条件
- 対象分野が限定されています: 電気電子工学、光学関連、画像処理関連、機械工学、物理学、情報工学、材料工学、化学関連、医療機器関連、健康・福祉関連、環境・エネルギー関連、農学・機能性食品等の12項目
- 国内の大学の1〜3年生(6年制学部は1〜5年生、短大は1年生)、または大学院修士課程1年次に在籍していること(博士課程は対象外。指定校制ではなく全大学対象)
- 卒業後は「製造業への就職を希望」していること(応募資格の必須要件)
- 過去に当財団の奨学生に採用されたことがないこと
- 外国人(日本国籍を有しない方)の場合は、日本語の会話・読み書きに習熟していること
申請方法・スケジュール
- 公式サイトから募集要項・様式をダウンロード
- 応募書類を準備(奨学生願書、推薦書、研究名・研究概要200字程度、小論文=400字詰原稿用紙3〜5枚・自筆)
- 大学事務局(学生支援課等)を通じて、または応募者から直接、財団事務局へ郵送(4月1日〜5月15日必着。在籍大学内での選考は不要)
- 書類審査(願書・研究概要・小論文・学業成績の総合審査)
- 採用決定(6月下旬〜7月初旬頃)
- 授与式に出席(東京の指定場所またはWeb会議形式)
※ 2026年度の募集は終了しています(5月15日必着で受付終了)。
他制度との併用可否
他の財団・民間団体等の奨学金との併給は認められません(給付型・貸与型を問わず)。併給が認められるのは、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金、高等教育修学支援制度の奨学金、所属大学独自の奨学金(授業料の半額免除など)です。
注意点
- 理工系の対象分野に限定されているため、対象外の分野の学生は応募できません
- 支給期間は1年間のみで、再度受給することはできません
- 採用人数が毎年5名と非常に少なく、応募100名規模に対する競争率は高めです
- 「卒業後は製造業への就職を希望していること」が応募資格に含まれます
- 学内選考が不要で本人から直接応募できるため、大学の推薦枠を待たずに応募可能です(推薦書自体は必要)
- 奨学金支給期間終了後2か月以内に、小論文(1,200〜2,000字程度)等の提出が必要です
- タカノ株式会社は精密機器・産業機器メーカーで、オフィス家具やエクステリア製品も手がけています
- 財団は奨学金のほかに研究助成・海外留学助成・褒賞・講演会の事業も行っています(詳細は当サイトでは未調査)
出典・公式サイトリンク
出典: 鷹野学術振興財団 奨学金情報(2026年7月調べ) 出典: 鷹野学術振興財団 財団概要(2026年7月調べ)
調査ノート
調べたこと
- 鷹野学術振興財団の設立年月日(平成24年=2012年10月1日。財団概要ページに明記)
- 給付額(年額60万円)と支払方法(7月・1月に30万円ずつ本人へ直接給付)
- 対象(国内全大学の学部1〜3年・6年制1〜5年・短大1年・修士1年。指定校制ではない)
- 応募方式(大学事務局経由または本人直接。学内選考不要。推薦書は学部長・研究室長・指導教授等、1年生は高校の校長・指導教諭でも可)
- 応募資格「卒業後は製造業への就職を希望していること」
- 年度別の応募・採用実績(2021年度89名→5名、2024年度92名→5名、2025年度100名→5名。平成25年度から毎年公表)
- 併給ルール(他財団・民間団体の奨学金は不可。JASSO・修学支援制度・所属大学独自は可)
- 授与式(東京またはWeb)と終了後のレポート提出義務
調べてみて気づいたこと
- 応募者数と採用者数を平成25年度から毎年公表している、倍率を実際に計算できる希少な財団です(2025年度は応募100名・採用5名=20倍相当)。ほとんどの財団が応募者数を伏せる中、この開示があるだけで「どれくらいの狭き門か」を推測ではなく数字で語れます
- 「卒業後は製造業への就職を希望していること」という進路要件が応募資格に入っています。教員志望を要件にする博報堂教育財団と同じく、経済状況ではなく進路で対象を切るタイプで、家計基準がないのもその設計の表れだと感じました
- 学内選考が不要で本人から直接郵送できる一方、推薦書自体は必要です(大学・短大1年生は出身高校の校長・指導教諭でも可)。「個人応募可」と一口に言っても推薦書の要否や作成者の指定に濃淡があり、応募のしやすさは実物の要項でしか判断できないと感じました
調べられなかったこと
- 過去の採用者の出身大学・分野の傾向
- 研究助成・海外留学助成・褒賞・講演会など奨学金以外の事業の詳細条件
- タカノ株式会社との具体的な資本関係(所在地・メールドメイン・代表理事名から関連は明確だが、財団公式に明文の説明はない)
※ 本ページは2026年7月22日に公式一次資料(2026年度募集要項PDF・年度別選考結果・財団概要)で全面再検証済みです。