制度概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | 中谷財団(旧・中谷医工計測技術振興財団) |
| 種別 | 給付型(返済不要) |
| 対象 | 大学院生(BME分野で博士号取得を目指す者) |
| 金額 | 月額120,000円(前期)/ 200,000円(後期) |
| 返済要否 | 不要 |
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
中谷財団は、シスメックス株式会社の創業者・故中谷太郎氏が私財を投じて1984年に設立した公益財団法人です(2024年11月に「中谷医工計測技術振興財団」から現名称に変更)。BME(Bio Medical Engineering)分野、すなわち生命科学と理工学の融合境界領域において博士号取得を目指す大学院生を対象に、高額の給付型奨学金を提供しています。博士前期課程で月額12万円、博士後期課程で月額20万円と、民間財団の中でもトップクラスの支給額です。学部4年生で大学院入学予定の方も応募できます。
支給額・支給期間
- 博士前期課程: 月額12万円(120,000円)、年額144万円
- 博士後期課程: 月額20万円(200,000円)、年額240万円
- 期間: 給付開始時より博士号取得までの最短修業年限。最長で5年または6年間(博士前期課程2年+博士後期課程3年。後期課程が4年制の場合は4年で合計6年)
- 給付開始: 大学院在籍者・秋入学予定者は10月分から(4月分への遡及なし)、春入学予定者は翌年4月分から
- 支給方法: 2か月ごとに口座振込
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
採用倍率・採用人数
| 項目 | データ |
|---|---|
| 採用人数 | 12名(2025年度・第9期生実績) |
| 募集人員 | 11名程度(2026年度) |
| 応募人数 | 非公表 |
| 倍率 | 非公表 |
| データ出典 | 中谷財団 奨学生実績 |
このデータについて
公式の募集要項の表記は「募集人員 11名程度」です。年度別の採用実績は奨学生実績ページで公表されており、2021年度10名・2022年度13名・2023年度12名・2024年度13名・2025年度12名と、おおむね10〜13名で推移しています(採用者の所属研究科も公開)。応募者数のみ非公表です。
推定される競争率
BME(生命科学×理工学の融合領域)という比較的狭い分野に限定されていますが、月額12〜20万円という給付額の高さから応募は集中しやすい構造です。応募者数が非公表のため倍率は算定できません。書類審査+対面面接の2段階選考です。
応募資格・条件
成績要件
具体的なGPA基準は公表されていません。書類審査と面接審査により総合的に選考されます(提出書類に成績証明書は含まれます)。
所得制限
所得制限はありません。本人・家族の所得証明の提出も不要です(公式FAQに明記)。
その他の条件
- 日本の大学院でBME分野の博士号取得を目指す大学院生であること(留学生は除く)
- 学部4年生(2026年秋・2027年春に大学院入学予定の者)の応募も可
- 論文博士は対象外
- 給付対象期間が1年以上あること
- 指定校制ではなく、全国の大学院が対象
申請方法・スケジュール
- 財団のウェブシステム(マイページ)に登録して応募(各様式・申請ガイドラインは応募開始日からウェブシステム上で公開)
- 応募期間内に申請(2026年度は4月1日〜5月25日15時)
- 書類審査(面接審査の要否は8月下旬〜9月初旬にメールで通知)
- 面接審査(対面が原則。2026年度は9月18日〜19日・東京都内で実施予定)
- 最終結果通知(10月初旬)
※ 応募は個人で行います。学校経由での応募や大学推薦は不要です(公式FAQに明記)。2026年度の応募受付は終了しています。
他制度との併用可否
公的な奨学金・支援制度(JASSO等)との併給は可能です。ただし、民間の奨学金との併給は不可です(併願は可能)。
注意点
- BME分野(生命科学と理工学の融合領域)に限定されており、対象は大学院生のみです。分野の具体的な範囲は公式FAQに定義があります
- 面接審査は原則として東京都内で対面実施されます
- 博士前期・後期課程を通じて継続給付されるため、後期課程進学時の再応募は不要です
- 月額12〜20万円は民間財団の給付型奨学金としては非常に高額です
- 公的奨学金(JASSO等)との併給が可能な点は有利ですが、他の民間奨学金とは併給できません
- 奨学金期間終了後も同窓会等への積極的な参加が期待されています
- 財団は大学院生奨学金のほか、研究助成(特別研究・開発研究・奨励研究・調査研究)や、小中高校生の理科・科学教育を支援する科学教育振興助成・次世代理系人材育成プログラム助成も実施しています
- 2024年11月に財団名が「中谷医工計測技術振興財団」から「中谷財団」に変更されました。大学の掲示等では旧名称のままの場合があります
出典・公式サイトリンク
出典: 中谷財団 大学院生奨学金(2026年7月調べ) 出典: 中谷財団 奨学生実績(2026年7月調べ) 出典: 中谷財団 よくあるご質問(大学院生奨学金)(2026年7月調べ)
調査ノート
調べたこと
- 財団の現名称(2024年11月に「中谷財団」へ名称変更。沿革ページで確認)と設立経緯(1984年、シスメックス創業者・中谷太郎氏が私財で設立)
- 大学院生奨学金の開始時期(2017年)と給付額(博士前期月額12万円、後期月額20万円)
- 支給期間の正確な規定(最長5年または6年。後期4年制課程の場合は合計6年)
- 応募方式(財団ウェブシステムからの個人応募。学校経由・大学推薦不要、指定校なし)
- 年度別の採用実績(2021年度10名〜2025年度12名。所属研究科まで公表)
- 所得証明が不要なこと(公式FAQ)
- 併用条件(公的奨学金は可、民間は不可・併願可)と前期→後期の継続給付(再応募不要)
- 選考スケジュール(4月〜5月下旬応募、9月中旬対面面接、10月初旬結果)
調べてみて気づいたこと
- 月額12万〜20万円という高額給付なのに、所得制限がないだけでなく所得証明の提出自体が不要です(公式FAQに明記)。経済支援ではなく「BME分野の博士人材を増やす」ことに目的を振り切った設計で、同じ「奨学金」でも性格がまるで違うことを感じた制度でした
- 博士前期で採用されると、後期進学時の再応募なしで最長6年間続きます。「修士の2年だけ」「博士からのみ」と期間が区切られる制度が多い中、大学院生活を通しで支える作りは調べた中でも数少ない形です
- 2024年11月に「中谷医工計測技術振興財団」から「中谷財団」へ改称しており、大学の掲示や紹介記事には旧名称が残っています。同じ制度が2つの名前で流通している状態は、検索や照合の際に別物と誤認しやすく、実際に調べていて引っかかったポイントでした
調べられなかったこと
- 財団の運用資産の規模
- 応募者数・採用倍率
- 面接で確認される内容の詳細
- 継続審査の具体的な基準
※ 本ページは2026年7月22日に公式一次資料(募集要項・奨学生実績・FAQ・沿革)で全面再検証済みです。