制度概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | 森下仁丹奨学会 |
| 種別 | 給付型(返済不要) |
| 対象 | 大学学部生・大学院生(留学生を除く) |
| 金額 | 月額40,000円 |
| 返済要否 | 不要 |
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
森下仁丹奨学会は、仁丹の創業者・森下博氏の長女である森下次子氏により1963年に設立された公益財団法人です(2012年に公益財団法人へ移行)。「報本反始」(報恩の精神を大切にし、何等かの形で社会に報いる)を理念とし、大学学部生・大学院生を対象に月額40,000円の給付型奨学金を提供しています。2025年度(令和7年度)採用分から月額が30,000円から40,000円に増額されました。延採用は995名に達しています(令和8年3月末現在)。
支給額・支給期間
- 月額: 4万円(40,000円)、年額48万円
- 初年度: 6月〜3月の10か月分(40万円)
- 2年目以降: 4月〜3月の12か月分(48万円)
- 支給方法: 奇数月の10日に2か月分ずつ本人指定の銀行口座へ振込(年6回)
- 期間: 最短修業年限まで(毎年度末に継続可否の審査あり)
※ 掲載金額は調査時点のものです。年度により変更される場合があります。
採用倍率・採用人数
| 項目 | データ |
|---|---|
| 募集人数 | 40名程度(2026年度。2025年度は30名程度) |
| 在籍受給者数 | 75名(令和8年3月末現在) |
| 延採用数 | 995名(令和8年3月末現在) |
| 応募人数 | 非公表 |
| 倍率 | 非公表 |
| データ出典 | 森下仁丹奨学会 募集要項・森下仁丹奨学会とは |
このデータについて
公式の募集要項に「募集人数 40名程度」(令和8年度)と明記されています。令和7年度は「30名程度」で、年度により募集枠が変動します。財団情報ページでは延採用数995名・延給付額955百万円(約9.55億円)・資産総額3,305百万円(約33.1億円)・在籍数75名(いずれも令和8年3月末現在)まで公表されており、財務・実績の開示水準が高い財団です。
推定される競争率
応募には所属大学の奨学金窓口への事前相談が必須で、同一大学から複数の応募希望者が出た場合は大学窓口で1名までに絞られます(事実上の1大学1名枠)。直近5か年の給付実績校は102校と公表されており、応募母数は「各大学の学内調整を通過した学生」に限られる構造です。応募者数・倍率は非公表ですが、競争は主に学内段階で発生する制度と言えます。
応募資格・条件
成績要件
成績基準が設けられています。
- 学部1年生: 高校3年間の評定値4.0以上
- 学部2年生以上・大学院生: 前年までに標準修得単位を修得済みで、前年度までの通算GPA2.8以上
所得制限
家計基準は日本学生支援機構(JASSO)第一種奨学金に準じます。大学院生についてもJASSOの学部生と同等の家計基準が適用されます。
その他の条件
- 日本国内の大学生または大学院生であること(留学生は除く。各種専門学校・短期大学・大学校も対象外)
- 専攻分野の制限なし(全学部・全研究科対象)
- 応募前に所属大学・大学院の奨学金窓口への相談が必須(1大学1名まで)
申請方法・スケジュール
- 大学窓口へ相談: 電話連絡の前に必ず所属大学・大学院の奨学金窓口に、当奨学金へ申し込む旨を相談(複数希望者がいる場合は大学側で1名に絞られます)
- 電話申込: 財団事務局へ電話(令和8年度は1月5日〜3月27日)。その後メールで指定4項目を送信
- 応募書類を準備(願書・大学の推薦状・成績証明書・小論文「私の描く学生生活」400字詰原稿用紙2枚程度 等)
- 書類を財団事務局へ郵送(令和8年度は4月24日当日必着)
- 書類審査(採用予定者数を超える場合は経済状況を優先して選考)
- 採否決定(5月下旬までに大学を通じて通知)
※ 令和8年度(2026年度)の募集は終了しています。
他制度との併用可否
JASSO等の返還を要する貸与型奨学金を除き、他の給付型奨学金との併用は不可です。授業料の減免・免除との併用は可能です。
注意点
- 応募の起点は財団への電話ではなく、所属大学の奨学金窓口への相談です。大学側で1名までに絞られるため、学内での調整が第一関門になります
- 2025年度採用分から月額が30,000円→40,000円に増額されました
- 小論文の提出が求められるため、学生生活の展望を明確にしておく必要があります
- 毎年度末に継続審査があり、基準を満たさない場合は支給停止の可能性があります。長期履修制度による修業年限の延長は認められません
- 財団の資産総額は約33.1億円、延給付額は約9.55億円(いずれも令和8年3月末現在)と公表されています
- 本部は大阪市中央区(玉造)にあります
出典・公式サイトリンク
出典: 森下仁丹奨学会 募集要項(2026年7月調べ) 出典: 森下仁丹奨学会とは(2026年7月調べ) 出典: 給付実績大学・大学院一覧(PDF)(2026年7月調べ)
調査ノート
調べたこと
- 森下仁丹奨学会の設立経緯(1963年9月2日設立。設立者は仁丹創業者・森下博氏の長女の森下次子氏。2012年公益財団法人移行。現理事長は森下雄司氏=森下仁丹株式会社代表取締役社長)
- 給付額(月額40,000円、2025年度から増額。初年度は6月開始の10か月分)
- 支給方法(奇数月の10日に2か月分振込)
- 募集人数(令和8年度40名程度・令和7年度30名程度と年度で変動)
- 応募フロー(大学窓口相談→電話申込→メール→書類郵送。1大学1名まで)
- 成績基準(評定4.0以上またはGPA2.8以上)と家計基準(JASSO第一種に準拠)
- 対象(留学生除く。専門学校・短大・大学校除く)
- 併用条件(貸与型を除く給付型は不可、授業料減免は可)
- 実績数値(延採用995名・延給付955百万円・資産総額3,305百万円・在籍75名=令和8年3月末現在)
- 直近5か年の給付実績校(102校)
調べてみて気づいたこと
- 応募の起点が「財団への連絡」ではなく「所属大学の奨学金窓口への相談」で、同一大学から複数の希望者が出ると大学側で1名に絞られます。財団選考の前に学内調整という見えない関門がある制度で、直近5か年の給付実績が102校に分散しているのは、この1大学1名の仕組みの帰結だと感じました
- 応募が採用予定数を超えた場合は「経済状況を優先して選考」と要項に明記されています。成績基準(評定4.0またはGPA2.8)は入口の足切りで、最後の決め手は経済状況——という優先順位をここまではっきり書く財団は珍しい例です
- 当ページは過去に、公式表記「921百万円」(約9.21億円)を「約92.1億円」と10倍誤読して掲載していました。財団の公開資料で多用される「百万円」単位は読み慣れないと桁を誤る罠で、当サイトの検証ルールに単位の検算が加わるきっかけになった制度です
調べられなかったこと
- 応募者数・採用倍率の推移
- JASSO第一種準拠の具体的な収入上限額(JASSO側の基準に依存)
- 継続審査で不採用となった場合の復活条件
- 電話申込時に確認される内容の詳細
※ 本ページは2026年7月22日に公式一次資料(募集要項・財団情報・事業報告書・決算報告書)で全面再検証済みです。過去に当ページに掲載していた「累計支援額約92.1億円」は公式表記「921百万円」(約9.21億円)の誤読でした。お詫びして訂正します。