あしなが育英会について
あしなが育英会は、病気・災害・自死(自殺)などで親を亡くした子どもや、親が重度障害を負った家庭の子どもに奨学金を提供している一般財団法人です。公式の団体概要では設立年月日を1993年4月20日としており、公式年表では同年に「災害遺児の会」と「病気遺児の会」が合併して「あしなが育英会」が設立されたと説明されています(2019年に一般財団法人化)。前身の「災害遺児の高校進学をすすめる会」は1988年から奨学金の貸与を始めており、2024年度活動報告は前身を含む1988年以来の累計採用を61,928人としています。街頭募金活動でも広く知られています。
奨学金制度の全体像
| 制度の種類 | 概要 |
|---|---|
| 奨学金(大学等) | 大学・短大・専門学校・大学院生対象、月額40,000〜80,000円の無利子貸与(2023年度採用〜) |
| 奨学金(高校生) | 高校生対象、月額30,000円の全額給付(返済不要) |
| 海外留学奨学金 | アフリカ・アジアからの留学生支援 |
調査済みの制度
- 奨学金(大学等) — 遺児等を対象とした無利子貸与型。大学一般で月額40,000円(卒業後20年以内に返還)。個人応募可能
その他の制度(未調査)
- 奨学金(高校生) — 高校生対象の奨学金制度
- 海外留学奨学金 — アフリカ・アジア諸国からの留学生への支援
このプロバイダーの特徴
給付と貸与を「学校段階」で分ける構成
2023年度採用から制度が再編され、**高校奨学金は返済不要の全額給付型(月額30,000円)、大学・短大・専門学校・大学院向けは無利子の貸与型(要返済)**という構成になっています。「あしなが=返済不要」というイメージが強いですが、現行制度で給付型なのは高校のみです。同じ遺児支援の交通遺児育英会が「月額のうち2万円は給付・残りは無利子貸与」と月額の内訳で給付と貸与を分けているのに対し、あしなが育英会は学校段階(高校=給付、大学等=貸与)で分けている点が対照的です。
対象事由を交通事故に限定しない遺児支援
病気・災害・自死(自殺)などで親を亡くした子どもや、親が重度障害を負った家庭の子どもが対象で、死因・障害の原因を限定していません。「道路における交通事故」による死亡・重度後遺障害に対象を絞る交通遺児育英会と比べると、対象事由の幅が広い設計です。大学推薦を経ない個人応募が可能で、学部も不問です。成績基準について明示的な要件は公表されておらず、経済的な困窮度と学業への意欲が重視されます。他制度との併用可否については、両会とも公式サイトに併用可を明記しています(あしなが育英会は「他の奨学金と同時に利用できます。」、交通遺児育英会はJASSOとの併用可)。選考方法には差があり、あしなが育英会は大学・短大・大学院でオンライン面接を実施します。
街頭募金と返還金による運営
1993年設立(前身団体は1988年から奨学金を貸与)の財団で、街頭募金活動でも広く知られています。大学等向け奨学金の返還金は、次世代の遺児の奨学金の原資になる仕組みです。2024年度は6,481人に40億7,548万円を交付しており、うち2,087人が新規採用です(6,481人は高校・高専3,861人を含む全学校段階の合計)。奨学生には「つどい」(交流会)への参加が求められます。なお検索結果には旧制度(2022年度以前の採用者向け、給付+貸与で月額最大70,000円)の解説が今も多く残っており、現行制度とは内容が異なるため、応募の際は現行の募集要項での確認が必要です。
出典・公式サイトリンク
出典: 一般財団法人あしなが育英会(2026年7月調べ)
調査ノート
調べたこと
- あしなが育英会の設立経緯(公式年表: 1988年に前身団体が災害遺児向け奨学金の貸与を開始、1993年に「あしなが育英会」設立、2019年に一般財団法人化)
- 2023年度採用からの制度再編(高校=全額給付化、大学等=無利子貸与型)
- 大学等向け奨学金の詳細(個別ページで調査済み)
調べられなかったこと
- 高校生向け奨学金の詳細条件
- 海外留学奨学金の詳細
- 年間の新規採用者数の正確な数値
- 財団の運用資産規模